サムターン回しやピッキング対策に鍵の防犯措置を追加しましょう

街を散歩してみると、住宅の外観が違うように開き戸や引き戸などいろいろな雰囲気の玄関がありますが、比較的古い住宅にしばしば見られるのが引き戸です。

開き戸では開けにくい小さなお子さんでも開けやすい、和風の玄関になるなどの魅力があります。ですが引き戸の構造上、開き戸より防犯性が弱くなるマイナス面があります。

引き戸の玄関の鍵は室内側にサムターンと言うツマミが付いているものが多いです。サムターンを回せば開錠可能なので室内側からあっさり開錠して外に出て行かれます。そのような引き戸の玄関で侵入される場合の手口に良くあるのがサムターン回しです。

これは引き戸のガラスを割ったり、引き戸の隙間部分から器具などを入れて室外側からサムターンを回したりすると言うような手口です。

サムターンを回されると容易に侵入されてしまいます。ところが引き戸専用の鍵の中にはサムターン回し対策がされた形の物も購入できます。サムターンが取り外し可能なタイプなら、取り外しておくとサムターンを回しての開錠が出来なくなります。

在宅している際は、そのまま取り付けておき、夜に就寝中や外出するときは外しておくと言った防犯対策が行えます。

痴ほう症のご家族が昼間や夜間に徘徊して困っていると言う際にも、このタイプの鍵は徘徊対策としても代わりに利用することが出来ます。

取り外したサムターンをどこか分からない位置に保管しておけば、玄関から出て行かれることを多少は防ぐことができます。侵入者はサムターン回しの他にもピッキングという手口がよく使われています。

ピッキングとは、特殊な器具を使って開錠するという手口です。

熟練すれば数十秒で開錠できてしまいます。今付いている鍵に加えて引き戸にもう1つ暗証番号で開錠するタイプの鍵を取り付けておくと、さらに防犯機能が高くなります。

このタイプの鍵ならサムターン回しの手口もピッキングの手口も使うことは不可能です。暗証番号は自由に変更することが可能です。暗証番号で開錠するところを侵入者に見られてしまう可能性も皆無ではありませんが、定期的に変更することである程度、防ぐこともできるでしょう。